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4/15(sun,) 2018

目の前を少年が歩いている。中学二年生くらいだろうか。道路脇に張り巡らされた金属製の柵にパラパラと指を触れながら、とぼとぼと歩いている。こんな子供っぽい仕草を見ると悲しい気持ちになる。

僕も昔、こんな風に退屈で行き場のない毎日を過ごしていた。目の前の時間はソロモン王の財宝のように豊かで、うかうかしてる事なんてなにも問題はなかった。

いつの間にこんなに歳を取ったのだろう。僕は今もうかうかしたままなのに。

昔読んだブコウスキーの言葉が思い浮かぶ。

「若いというのはバカげたことであり、
年を取っているというのはバカそのものなのだ」

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4/16(mon,) 2018

人は自分の吐いた言葉の意味を知るために時間が必要だと思う。場合によっては十年経っても意味が分からない事もある。当たり前なのだ。言葉は吐かれた時点では中身のない空っぽで、人はそこにせっせと中身を込めるために生きて行く。もし何かを(誰かを)好きになったら、好きだと云ったあとから途方もない時間をかけて「好き」の意味を知る。言葉が吐かれた時点で意味を成すと思うから争いが生じるんじゃないのかな?

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4/19(thu,) 2018

以前この日記に「誰の人生だって複雑だ」と云うようなことを書いた。それは云い換えれば「人生は君が思うより単純で僕が思うより複雑だ」とも云える。後の云い方のほうがいいと思う。言葉の扱い方で、自分を何処に置くかが決まる。自分を強い側、優位な側、賢い側、分別のある側、等々に置こうとする人は信用する気になれない。

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4/20(fri,) 2018

云うまでもなくsakanaは随分年を取った。そりゃ30年以上も続けているのだから。でも続ける事に意義があるなんて思った事はないし、近年はそろそろ潮時かと思う事も時々ある。

ここ10年くらいはすっかり寡作になっているものの、以前は年に2枚くらいのペースでアルバムを作っていたので、sakanaのアルバムは現時点で15枚あってそのうちの13枚は廃盤になっていて、今やすっかり本人達からも忘れ去られた作品になっている。せっかく作ったのにそりゃないだろうと云う気持ちで久しぶりに旧い音源を聴いてみれば、やっぱり思った通りに拙く、別に秀でた閃きや個性があるわけでもない。才能も感じない。それでも何かを現し伝えようと自分達なりに力を注いだ作品だと思っている。なので少しでも自分達の作品を知ってほしいなと思い、先日から旧い音源を少し音響補正を施して時々YouTubeにアップしている。

先日は2000年リリースのアルバム「Blind Moon」から2曲と、2004年リリースのアルバム「Locomotion」から2曲をアップしました。よかったら聴いてみてください。これからも週に2曲くらいのペースでアップしていくつもりなので、よかったらチャンネル登録もしてみてください。よろしくお願いします。

「真昼間の見知らぬトーン」
https://www.youtube.com/watch?v=1B5lEP9Vob8&feature=youtu.be

「only one song」
https://www.youtube.com/watch?v=U_6mHsgsh3c

「misty blue」
https://www.youtube.com/watch?v=OEv8Ku0EldM

「summer time」
https://www.youtube.com/watch?v=g185JXMw5sc

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4/21(sat,) 2018

物事に取り組んだり、人付き合いをする中で、いつまでも拭えない違和感や不信感を抱いてしまう時がある。言葉で説明出来るような明確な理由はないし、何か損害を被ったわけでもない。でもなんだか釈然としない。きっと言葉や言動よりずっと深いところで、きれいにハマらないパズルの欠片を抱えている。

若い頃はこう云う事が随分気になった覚えがある。そうして意味もなく争ったり傷つけ合ったりする。でもそうしても違和感はなくならない。熟考してもの分かりよく納得してみたってなくならない。テキトーに受け流して放っておくしかないんだよね。

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